久しぶりに日本語で本日の活動報告をしたいと思います。
英語でご覧いただいている皆様、内容が重複するところも
あります。すみません。
中国の国慶節の大型連休が終了し、
ようやく10月8日から成都パンダ繁殖基地での
トレーニングがスタートしました。
私は日本の和歌山アドベンチャーワールドで
生まれ育った秋浜(2003年9月8日生まれの双子の弟)と
幸浜(2005年8月23日生まれ)のお世話をすることになりました。
二人は同じ両親の子です。父親は永明(えいめい)、
母親は梅梅(めいめい)で成都では隣同士で暮らしています。
毎日午前中にそれぞれのお部屋と外の遊び場を掃除し、
パンダの糞を集めて重量を測ります。これにより、
パンダの健康状態が把握出来るということで、
色や形、何が含まれているか等入念にチェックします。
パンダはもともと大昔肉食動物だったため、
竹と筍を食べるようになった今でも
消化機能が複雑なのです。食べたものの20%も
吸収することが出来ないため、ほとんどの竹と筍は
そのまま糞となって出てしまいます。
そのような事情もあり、起きている時間の大半を
食事に費やすのです。生命を維持するために
必要不可欠な行動で、効率の悪さを考えると
大変だなーと思ってしまいます。
飼育担当者は毎日記録を取りながら、健康管理をしています。
今日も秋浜の大好きな筍をあげました。
待ちきれないようで、可愛い声で鳴いていました。
秋浜は映画「パンダフルライフ」をご覧になった方は
ご存知かと思いますが、兄の隆浜の耳の毛を
かじって毟り取ってしまったいたずらっ子なのですが、
8歳になった今でも甘えん坊のようです。
大人のパンダは通常あまり鳴き声を発しないのですが、
彼は嬉しい時、特によく鳴きます。可愛いです。
秋浜 |
そして静かに水を飲みます。犬のようにバシャバシャこぼさず、
吸うように飲むんです。暴れたい気分の時は、
この重い水飲みをひっくり返して遊びます。
かなりの力持ちです。
秋浜 |
飲み終わると、筍をもっとくれ!!とせがみます。
可愛い顔をすれば貰えるとわかっているみたいです。
実際、可愛いからあげてしまうのですが・・・。
秋浜 |
午後は、リスクの伴う麻酔を使用せずに
血液検査をするための訓練をしました。
ちゃんと手を出してバーを握っています。
お利巧さんです。
カメラ目線も慣れたものです。
秋浜 |
ベテラン飼育担当者のLi Hanさんはこんなに
パンダに近づけるのです。手を触ったりたたいたりしても
秋浜が動かないよう、しっかり愛情と時間をかけて訓練をします。
秋浜 |
私もお手伝いさせてもらいました。
秋浜 |
そして、訓練終了後はシャワーで身体を綺麗にしてあげました。
顔に水がかかるのを嫌がるようで、何度もブルブルっと
身体をさせて水を掃っていました。
秋浜 |
もうシャワーはいらないと言っています。
秋浜 |
そして、寝る時はやっぱり甘えん坊さんみたいな
格好で可愛らしいポーズで寝ます。
秋浜 |
ここ数日秋浜と幸浜のお世話をしている中で、
彼らの特徴が日本にいた時とあまり変わっていないようで
嬉しく思いました。日本語と中国語が理解出来るという
意味ではバイリンガルです。
そして、二人ともやはり他のパンダに比べてやんちゃです。
飼育担当者に、「中国のパンダと日本生まれのパンダの違い」
について聞いてみたところ、日本の子達は生まれた時から
伸び伸びと育っているせいか、皆大人になってもやんちゃで
活発だと言っていました。これも、和歌山で沢山の愛情を
受けて育ったおかげなのだと思います。
明日はまた幸浜についても書きたいと思います。
幸浜の外の遊び場は昨日から工事中で、
新しい木製の遊び場を建設中です。完成が楽しみです!!
Pambassador Yumiko Kajiwara